西日本土木の『ZEB』

西日本土木株式会社では、地球温暖化対策のため、建物で消費するエネルギーの収支をゼロ以下にすることを目指すNet Zero Energy Building (ZEB・ゼブ)を推進しています。2025年度に当社が受注する全ての建築物のうち、ZEBを50%以上にすることを目指しています。
ZEBプランナーの登録事業者として、導入を検討しているお客様のニーズに応じたプランニングを行っています。また、ZEBの施工は、学校や消防署などの公共施設から、工場・ビル・マンションまでさまざまな実績のある当社建築事業部が一気通貫して担います。

ZEB受注実績(2022年度現在)

300㎡未満 0
300㎡以上〜2000㎡未満 1
2000㎡以上 0

ZEBプランナー

※西日本土木株式会社は
ZEBプランナーの登録事業者です

『ZEB』新社屋が完成

2023年3月に『ZEB』を導入した当社豊後高田本社の新社屋が完成しました。ZEB化により、建物で使用するエネルギーの収支をゼロ以下にすることを目指し、カーボンニュートラルの実現に貢献しています。2023年で創業80周年を迎えるにあたり、当社の掲げる「100年成長企業」を体現するとともに、地域環境に寄り添い、地域の方々の心の拠り所、社員の誇りとなる企業であり続けたいと考えています。

[建物概要]
建築主
NNホールディングス株式会社
建設地
大分県豊後高田市新地1071
建築面積
578.06㎡
延べ面積
1020.28㎡
主要構造
RC造2階
竣工
2023年3月
一次エネルギー削減率
創エネ含まず61.0%/創工ネ含む104.0%

新社屋から見る『ZEB』のポイント

必要なエネルギーを減らす
  1. 1. Low-E複層ガラス
  2. 2. 高性能断熱材
  3. 3. 光ダクト
エネルギーを上手に使う
  1. 4. 自動調光システム
  2. 5. 高効率空調機
  3. 6. 全熱交換器
  1. 7. ヒートポンプ給湯器
  2. 8. 蓄電システム
  3. 10. ZEBモニター
再生可能エネルギーを活用する
  1. 9. 太陽光発電

1. Low-E複層ガラス
2. 高性能断熱材
3. 光ダクト

空調効率を向上させるため、高い断熱性能と日射遮蔽(しゃへい)性能を両立する「Low-E複層ガラス」や「高性能断熱材」を使用。「光ダクト」で太陽光を室内に取り込むことで照明の使用率を低減します。

4. 自然調光システム

建物内で合理的にエネルギーを使うため、照明は「自動調光システム」を導入し、常時人が滞在しない場所は人感センサーを使用して電力消費を抑えています。

5. 高効率空調機 /6. 全熱交換器

建物内で特に大きなエネルギーを消費するのが空調設備です。高効率空調機(省エネ性能を表す「通年エネルギー消費効率」は7.1~7.5)を導入。さらに、換気による熱損失を軽減する「全熱交換器」を導入することで空調機の負荷を低減しています。

7. ヒートポンプ給湯器

給湯器は一般的にはガスを燃焼させてお湯を沸かすものが多いですが、当社では外の大気熱を回収することによって、より少ない電気エネルギーでお湯を沸かすことができる「ヒートポンプ給湯器」を採用しています。

8. 蓄電システム /9. 太陽光発電

省エネだけでは削減できなかったエネルギー消費を、太陽光発電によって自分たちでつくりだすことによって、エネルギー収支をゼロ以下にしています。また、蓄電システムを導入し、余った電気を蓄え、エネルギー消費が多い時期に活用することでエネルギーの“地産地消”を可能にしています。

10. ZEBモニター

建物全体の電力の使用状況や太陽光発電による創エネの状況を専用システムで把握・可視化することで、運用改善につなげています。当社では、正面玄関にディスプレイを設置し、社内外のどなたでもご覧いただけるようにしています。

ZEBの基礎知識

ZEBは、Net Zero Energy Buildingの略称です。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギー(建物の利用に伴う直接的なエネルギー)の収支をゼロ以下にすることを目指した建物のことです。建物の中では人が活動しているため、エネルギー消費量を完全にゼロもしくはゼロ以下にすることはできませんが、省エネによって使うエネルギーを減らし、創エネによって使うエネルギーをつくることで、エネルギー使用量の収支をゼロもしくはゼロ以下にすることができます。

ZEBの種類

ZEBの建物は、3つのランクに分かれています。いずれも省エネにより消費エネルギーを50%以上削減することは同じですが、それに加え、自家発電によってどれくらい省エネで削減できなかったエネルギー消費を相殺できるかによって種別が変わります。当社屋は最も削減率の高い『ZEB(通称フルゼブ)』に認定されています。

『ZEB』 一次エネルギー(建物の利用に伴う直接的なエネルギー)の消費量を省エネによって50%以上削減し、かつ、創エネによって収支上は100%以上の削減を実現している建物
Nearly ZEB 一次エネルギーの消費量を省エネによって50%以上削減し、かつ、創工ネによって収支上は75%以上の削減を実現している建物
ZEB Ready 省エネによって一次エネルギーの消費量を50%以上削減している建物

どうしてZEB?

地球温暖化対策のため、我が国は2020年10月に「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言しました。2021年10月に閣議決定された地球温暖化対策計画では、業務部門(事務所ビル、商業施設などの建物)においてエネルギー起源CO2排出量を2013年度比51%削減するといった目標が設定されており、建物でのエネルギー消費量を大きく減らすことができるZEBの普及がカーボンニュートラルの実現に向けて求められています。

補助金について

ZEBの導入には、エネルギーの削減レベルや延べ面積に応じて各種補助金を活用できます。環境省および経済産業省が実施しているZEBの補助事業はZEBプランナーの関与が必須となっています。当社では、ZEBプランナー登録事業者として、補助金申請のご相談も受け付けています。詳しくは、環境省のZEB専用Webサイトをご参照ください。

※2023年3月時点の情報です。

施工実績

豊後高田本社の新社屋

所在地

大分県豊後高田市

竣工

2023年3月

延べ面積

1020.28㎡

用途

事務所

補助金

令和4年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金

一次エネルギー削減率

創エネ含まず61.0%/創エネ含む104.0%(BEI:0.39)

『ZEB』

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